2005年05月13日

天国への階段

今日のような空の、厚い雲の切れ間から、突如光が差し込むという光景は、
何やら神秘的なムードにさせられる。心なしか、外人墓地の坂道を上った所で
それに出遭うことが多い。(ここは夕日もきれいですが)

 
以前、そんな光景をモスリム(イスラム)の友人と共に見たことがある。
その時彼女は、じっと雲の切れ間を凝視して、「嫌だわ。また人が死んだ」
と口にした。

「そうよ。天国への階段。あそこを通って、今誰かが向こう側へ渡ったのよ」
きっぱりと彼女は言った。疑う余地無し、という感じで。
私には彼女の言うことが、とても西洋的だと感じられた。
雲の切れ間から差し込む光を見て、誰かが死んだというふうに考える日本人は、
あまりいないのではないかと思われたのだ。

私はケンジントンパレスのゲートの所で、ふいにこの光が差し込んで、
ゲートを照らしたという光景に、二度遭遇したことがある。
その時の私には、まるでダイアナ妃が目の前に現れて、にっこりと微笑んだ
ように感じられて、とても感動したのを覚えている。

あの時のモスリムの彼女は、今頃どうしているだろう・・・と、思った。
ロンドンには、彼女のような境遇の人たちが大勢いた。
・・・彼女が生きているのかどうかも、今の私にはわからないけれど、
この光を見かけるたびに、これからも私は、彼女のことを思い出すのだろう。

明日は、ここ横浜で行う初めてのワークショップだ。
重たい雲の合間から、一筋の光が流れてくれることを、祈るばかり。
肩の力を抜いて、リラックスして臨もう。
またすばらしい人たちとの出会いがあることを楽しみにして、
あとは、空に委ねる。



posted by rukiya at 14:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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