2006年05月12日

美しい一日

近頃よく思い出すことの一つに、ある一日の出来事がある。
これもずい分前の話で、たぶん6,7年くらい昔のある一日。

今頃の季節だったかもしれない。
春でもなく、夏でもない、一年のうちで私が一番好きな季節。

その頃ちょっとした欝状態の日々を過ごしていた。
気分が晴れなくて、毎日暗い顔をして、そして
ため息ばかりついていたような気がする。

ある夜、一睡もしないで迎えた朝に、
そのまま鳥の囀りに引き込まれるようにして外へ出たら、
朝のエネルギーが、辺りにじわじわと満ちてくるのを感じて
途端に震えが止まらなくなった。

自分が生きている、ということに気づいて、びっくりした。
長らく忘れていた感覚だと思った。

日が上って、明るく、よく晴れた空が広がってきて、
道を歩いているうちに、どんどん気分が晴れていったの。
うそみたいに。

ふと街路樹を見上げて、再びびっくりした。
木全体が、まぶしいほど光り輝いていたの。
それはまるで生まれて初めて見るような美しさだった。

でも、まぎれもなくいつもの、毎日そこに在り続けたはずの街路樹。
毎日見ていたはずなのに、はっと息をのむくらいに美しいの。

光が、金色や銀色の光が全体から放射されていて、
葉の一枚一枚まで、躍動感にあふれていて。

なんだか唖然とした気持ちで、立ち止まって見上げていた。
でも、それだけじゃあなかった。

道を歩くと、美しいものが次々と目の前に現れ続けた。
近くに大きなガーデンセンター(?)があって、そこにも
頻繁に出かけていたのだけれど、
そこの鉢植えの花たちも、この日は全然違ってた。
あちこちにエネルギーの放射が筋状に飛び交っていて、
あるものは直線的で、あるものはまた曲線的で、
渦のようになっていたり。

今でもくっきりと思い出す。
もうとってもうれしくなってしまって、笑いが止まらなくなった。
自然に笑みがこぼれてくるようなかんじで。
何を見ても感動した。
いつもの、まったく変わらない風景のはずなのに。

いったい今まで私は何を見てきたんだろう・・・と思った。

何も見えていなかったんだ。真実なんて。
ちゃんと見ようとさえしていなかったんだ。

橋の上で、風になびいて揺れる、金色の木々の流れに見惚れながら
「世界はこんなにも美しいんだ・・・・」
と、つぶやいた。

自分が今見ていると思い込んでいるものは、その、
ほんの一面にしかすぎない。
それなのに、まるでそれがすべてのことのように思い込んで絶望する。
愚かなことに。

真実はそこにある。 ただ、在る。
それを見ようとしないのは、自分の方だ。

ちゃんと見ようとしよう。
本質を見つめようとしよう。

あの美しい一日のことを、近頃よく思い出す。
神様からのプレゼントのようだった。


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この記事へのコメント
なんだかちょっといい話聞いちゃいました。私も一度そんな生きてるって感じを味わってみたいな〜最近いろいろストレスとか溜まってるし・・。
Posted by ゆんゆん at 2006年05月13日 01:07
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