2006年03月31日

桜の咲く頃の、バラの花

桜の花咲く頃になると、毎年思い出すことがある。
もうずっと前、何年も前の春のことであるが、
とても奇妙な身体の異変が起きた。


胸部の皮膚に、突然、赤いアザのようなものが現れた。

とにかく驚いた。ぎょっとした。
しかし皮膚は全然痛くもかゆくも何ともない。
虫に刺されたのかも、と思ったけど、もちろんそんな形跡はなく、
もしかしたら、胸の病気??? 
真っ青になった。

でも・・・
まるでバラの花のようであった。
真紅のバラ。2つか3つだったと思う。
不気味ではあったけれども、
ちょっとだけ、美しくて。
なんだか悲しくて。

皮膚科に行くと、先生は「うーん・・・」と唸った。
しばらく考えてから、ある病名を言われたのだけれども、
なんだか深刻になるくらい、不思議な病名で、
ヨーロッパ系と思われる(ドイツ?)人の名前と、
「バラ」という言葉が盛り込まれていたその病名を聞くのは
もちろん初めてだった。

名前はこの病気の発見者のような学者らしい。
ちゃんと「バラ」が、名前についているのは驚きだった。

「非常にめずらしいことなんですが、そうゆう病気は
たしかにあるんです。原因はまったく不明です」

と医者に言われた。何と言ったらいいのか、わからなかった。
私が黙っていると、先生は
「でも大丈夫です。時が来ると、自然に消えるんですよ」
と言った。
ますます、???・・・である。

先生の言葉通り、1,2週間して、私の胸にできた赤いバラのアザ
は本当に消えてしまった。跡形もなく、まるで初めから存在など
していなかったように。

不思議である。これは奇病ではないだろうか。

でも、実は私には思いあたることがあるのだ。

その当時、私は 「胸が張り裂けそうな思い」で、
毎日を過ごしていたのだ。

あの、胸が張り裂けそうな思いと、あの、胸にできた赤いバラ
の花が、私の中では、奇妙にぴたりと一致する。
あの頃の、あの胸の中の状態を、目に見える形にすることが
可能だとしたら、まさにあのバラの花そのものだという気がする。

それが私の中で沸点に達して、心が壊れそうになった時に、
心が壊れてしまう代わりに、胸にバラが現れた。
もしかしたら、身体が助けてくれたのかもしれない。
そんな気がする。

人の心と身体がこんなにも一つのものであるということを、
初めて、強く思い知った瞬間でした。
心が発するエマージェンシーを、私自身はそれに気がつかなくても
私の身体がいち早く危機を察知した。
何という絶妙のチームワークなんでしょう。


バラの花が消えていくのとほぼ同時に、私の心も解き放たれて
いったのだと感じる。
不思議ですね。
おそらく、生涯にたった一度だけでしょうね。
あんなことは。

なので、桜が咲くと、私はあのバラの花を思い出す。
今ではもう、懐かしい気持ちで。
晴れやかな空のような気持ちで。


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posted by rukiya at 23:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 心 と カラダ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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